「胡蝶蘭が水不足の時はどんな症状が見られるの?」
「胡蝶蘭が水不足どうか見分けるコツはある?」
「胡蝶蘭の水不足から復活させるには、どうしたらいい?」
このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか。
胡蝶蘭は初心者でも育てやすいと言われていますが、水やりの方法や置き場所を間違えると、水不足の状態を招き枯れてしまいます。乾燥気味に育てつつも、生育に必要な水分を与えなくてはいけないため、胡蝶蘭の株の健康を保つ意味では難しいと言えるかもしれません。
この記事では、以下の項目について解説します。
- 胡蝶蘭が水不足の際に見られる症状
- 胡蝶蘭が水不足になる原因
- 胡蝶蘭の水不足の症状から復活させる方法
最後まで読んで頂くことで、胡蝶蘭の水不足の症状に関する疑問が解決し、よりお花を長く楽しめるようになるはずですよ。
目次
胡蝶蘭が水不足の際に見られる4つの症状
胡蝶蘭が水不足の際に見られる症状は以下の4つです。
- 葉がしわしわになる
- 葉の厚みが薄くなる
- 葉が丸まる
- 葉が黄に変色する
順番に解説していきます。
1. 葉がしわしわになる
胡蝶蘭が水不足になると葉っぱの表面がしわしわになり、やがて弾力がなくなっていきます。
大きな葉が胡蝶蘭の魅力の一つですが、たくさん縦線が入るので初心者でも変化に気づきやすいでしょう。
やがて葉はふにゃふにゃになり、さらに放置すると垂れ下がってしまいます。
2. 葉の厚みが薄くなる
胡蝶蘭の葉っぱの厚みが、なんとなく薄くなってきたら水分不足の初期症状です。
健康な葉は、先をつまむと指先にハリを感じるのが胡蝶蘭の特徴といえます。
少々の葉の劣化なら、気づいた際に水やりをおこなえば深刻な状態は防げるはずですよ。
黒柴さん
3. 葉が丸まる
胡蝶蘭の葉が丸まってきたら、水不足の症状を疑いましょう。
水分を失った葉の厚みは薄くなり、やがて葉の先から丸まっていく傾向にあります。
水不足と連動して日光不足であることも考えられ、胡蝶蘭の成長を大きく妨げる要因になるでしょう。
4. 葉が黄に変色する
胡蝶蘭の葉が黄色く変色してきたのは、水不足のサインです。
植物が光合成をするためには、水が必要不可欠であり、葉の緑色が失われる原因になるでしょう。
水が足りていないと光合成が十分にできず、本来の深い緑色が薄れていきます。
黒柴さん
胡蝶蘭が水不足になる2つの原因
胡蝶蘭は水を好まないため乾燥気味に育てますが、根腐れを心配するあまり水不足になってしまうこともあります。
胡蝶蘭が水不足になる原因2つは以下のとおりです。
- 水やりの量と頻度が少ない
- 置き場所の気温が高い
順番に解説していきます。
1. 水やりの量と頻度が少ない
胡蝶蘭の根腐れが怖いからといって水の量と頻度が少なすぎると、水不足が深刻になり葉っぱに元気がなくなってしまいます。
胡蝶蘭の株が育つ際に、水が少ないと葉の水分を根にまわす性質があります。結果、葉がしおれる原因になります。
胡蝶蘭に水を与えて適度な水分を戻してあげると、再び葉っぱもイキイキしてくるでしょう。
2. 置き場所の気温が高い
胡蝶蘭の置き場所が暑かったり乾きやすかったりする場合は、水切れを起こしやすい状態と考えます。
エアコンや扇風機などの風が直接あたる場合も、葉や土の乾燥が心配です。
人が過ごしやすく風通しの良い場所に、胡蝶蘭を移動して環境を整えてあげましょう。
黒柴さん
胡蝶蘭の水不足の症状から復活させる3つの方法
水不足の症状から復活させる方法は、以下の3つが挙げられます。
- 水やり・霧吹きをする
- 根腐れはないか確認する
- 無理に植え替えをしない
1つずつ解説していきます。
1. 水やり・霧吹きをする
植え込み材がカラカラに乾いている場合は、たっぷりと胡蝶蘭に水やりを行いましょう。
水やりは季節によって頻度は変わりますが、2〜3週間に1回のペースが好ましいといえます。
また、秋から冬にかけて乾燥が気になる場合は、霧吹きで水を与えて湿度を上げるのも効果的です。胡蝶蘭の株が蒸れないように、鉢の受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。
2. 根腐れはないか確認する
根腐れがないか確認しましょう。
胡蝶蘭に十分水を与えているのに葉がしわしわになる場合は、株が根腐れをおこしている可能性があります。根腐れをおこした株は、葉に霧吹きをしても状態は改善されません。
水やり頻度が多く根腐れしているのなら、根の環境を整えるために植え替えが必要です。
黒柴さん
3. 無理に植え替えをしない
胡蝶蘭の株の状態を調べて根腐れではないと判断した場合は、無理に植え替えをしてはいけません。
株が弱っているときに植え替えをしたり肥料を施したりすると、余計に元気がなくなるおそれがあります。
胡蝶蘭の植え込み材が乾いたら、水を与えるなどの基本的なお手入れを継続しましょう。
胡蝶蘭の植え替えは、健康な株に育った3〜6月頃が適しています。
胡蝶蘭の水不足の症状に関するよくある質問
胡蝶蘭の水不足に関するよくある質問をまとめました。
胡蝶蘭の夏の管理はどうすればいい?
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春や秋よりも水やりの回数を増やし、室温が25度以下の風通しの良い場所で管理しましょう。真夏日が続くと水切れが起こりやすく、胡蝶蘭にとって過酷な気候といえます。適切な管理を行いましょう。
胡蝶蘭の葉焼けはどうして起こるの?
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葉が変色することを葉焼けといい、胡蝶蘭に直射日光を当て続けたのが主な原因です。胡蝶蘭は日当たりの良い場所で、レースのカーテン越しほどの光が当たる場所を好みます。胡蝶蘭は野外ではなく、明るく人が過ごしやすい室内に置いてあげましょう。
胡蝶蘭は葉がないのに再生するの?
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葉が1枚も残っていない場合を除けば、胡蝶蘭の株は再生できます。胡蝶蘭は葉や根に栄養素を溜め込むことで花を咲かせるため、葉が少ないと栄養も水分も少ない状態ということです。葉が1枚でもあるなら、20〜25度の風通しの良い場所で正しい水やりをしながら諦めずに育てていきましょう。
胡蝶蘭に水不足の症状が見られる時は早めの対策を!
胡蝶蘭の水やりの量や頻度が十分でなく水不足になると、葉っぱに異常が起こることが大半です。
健康な胡蝶蘭の葉は4枚以上あり、指でさわるとハリがあるのが特徴です。
水不足になりやすい夏は、直射日光があたらない場所に移動し、植え込み材がカラカラに乾きすぎていないか注意深く見守りましょう。
葉っぱに元気があるかは初心者でも見分けがつきやすいので、水切れのサインを見逃さないように管理していくことをおすすめします。