「胡蝶蘭は英語名で何と言うの?」
「胡蝶蘭は英語でも花言葉はあるの?」
「胡蝶蘭は英語以外では何と呼ばれるの?」
このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか。
胡蝶蘭の英語名や花言葉はどう表現するのか、外国の方向けの言い方を知りたい場合人もいることでしょう。
胡蝶蘭は、海外でもビジネス・プライベートに関わらずお祝いとして愛されているお花です。胡蝶蘭の英語名や諸外国の呼び名を理解しておくことで、より円滑なコミュニケーションが取れるはずですよ。
この記事では、以下の項目に沿って解説していきます。
- 胡蝶蘭の英語名
- 胡蝶蘭の英語以外の呼び名
- 外国の方にも喜んでもらえる胡蝶蘭の選び方
最後まで読んで頂くことで、胡蝶蘭の英語名に関する疑問が解決し、より円滑なコミュニケーションが取れるようになるはずですよ。
目次
胡蝶蘭の英語名は「ファレノプシス」
胡蝶蘭をはじめとする植物の学術名は、ギリシャ語で表記されます。
まずは、胡蝶蘭の英語での言い方、愛らしい別名、花言葉を解説していきます。
- 英語での言い方・読み方
- 英語での愛らしい別名
- 英語での花言葉
それぞれ解説していきます。
1. 英語での言い方・読み方
胡蝶蘭の学術名は「Phalaenopsis Aphrodite」であり「ファレノプシス」と呼ばれています。
「ファレノプシス」は、もともとギリシャ語の「Phalaenopsis」(蛾)と「opsis」(〜のような)がつながってできた言葉です。
胡蝶蘭が属する蘭のことは「orchid」から「オーキッド」というため、英語名では「ファレノプシス・オーキッド」といいます。
アメリカでは「Moth orchid」「モス・オーキッド」の方が通じることが多く、最もなじみの深い呼び名といえるでしょう。
2. 英語での愛らしい別名
胡蝶蘭には「Aphrodite」(アフロディーテ)という別名もあります。
白い胡蝶蘭を指した「Aphrodite」とはギリシャ神話の女神のことであり、ギリシャの女神=愛と自由と豊穣を意味します。
胡蝶蘭は1月17日の誕生花であり、ビーナスを意味する素敵な日という印象がありますね。
黒柴さん
3. 英語での花言葉
英語名での胡蝶蘭の花言葉は縁起がよく、お祝いの場面にぴったりな意味をもちます。
胡蝶蘭の花言葉を、英語で言うと以下のとおりです。
- 「love」=愛
- 「luxury」=高級
- 「beauty」=美
- 「refinement」=上品・優雅
日本は「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」といった胡蝶蘭の花言葉としてありますが、英語でも素敵な意味があるので贈り花に重宝するでしょう。
西洋では「Language of flower」「ランゲージ・オブ・フラワー」と呼ばれ、「Gaiety(陽気)」という花言葉もあります。
胡蝶蘭をモチーフとしたポエムや文献があることから、諸外国でも人気の高いお花であることがうかがえます。
胡蝶蘭の英語以外の呼び名も紹介
胡蝶蘭は1570年に東南アジアで発見され、イギリスに渡り栽培方法が確立されています。
歴史のある胡蝶蘭ですが、海外ではどのように呼ばれているのかまとめてみました。
- アメリカ・ハワイ語
- ヨーロッパ各地
- アジア各地
それぞれの呼び名を解説していきます。
1. アメリカ・ハワイ語
アメリカでは開業祝いなどを贈る習慣は日常的であり、日本と変わらない用途で利用されます。
アメリカ・ハワイの呼び名は以下のとおりです。
- アメリカ「モス・オーキッド」
- ハワイ「オーキッド」
「モス・オーキッド」という英名が一般的で、アメリカでは白い胡蝶蘭よりも色鮮やかなカラーが好まれます。
一方で、ハワイは蘭の島と呼ばれるほど胡蝶蘭が普及しており、オーキッドの大きな市場もあるほど生産が盛んです。
ハワイを訪れる旅行者は、蘭のレイ(頭・首・肩などにかける装飾品)を首にかけてもらうなど、おもてなしを象徴するお花として有名です。
2. ヨーロッパ各地
ヨーロッパは春から夏にかけて街中が花であふれかえるほど、お花の需要が高いことで知られます。
ヨーロッパ各国の呼び名は以下のとおりです。
- オランダ「ファレノシプス・オルヒデー」
- ドイツ「ファレノシプス・オルヒデー」
- イギリス「ファレノシプス・オーキッド」「モス・オーキッド」
- イタリア「オルキデーア・ファレノシプス」
- スペイン「オルキデア・ファレノシプス」
- フランス「オルキデ・ファレノシプス」
- ギリシャ「オルヒデア・ファレノシプス」
とくにオランダは国土の約7割が農地であり、園芸では世界の最先端をいく世界一のお花の国です。
お花のイベントや展覧会が盛んであり、まるでアートのような胡蝶蘭が展示され、繁栄のシンボルとして扱われています。
ヨーロッパの高貴な家庭では、胡蝶蘭を飾っていることが多いといえるでしょう。
黒柴さん
3. アジア各地
アジアでは「genus phalaenopsis」(ジーナス・ファレノシプス)や(ムーン・オーキッド)と表現されます。
アジア国別の呼び名は以下のとおりです。
- 台湾・中国「フゥー・ディエ・ラン」
- インドネシア「ファレノシプス・アマビリス」
- ベトナム「フォン・ラン・ファレノシプス」
- マレーシア「アンゲリック・ブラン」「ムーン・オーキッド」
- オーストラリア「ファレノシプス・アマビリス」
あたたかい気候で知られる台湾は胡蝶蘭の生育に適しており、アジアで一番の市場となっています。
中国では春節(旧正月)を迎える際に花の需要が高まり、胡蝶蘭は安定した人気があります。
インドネシアでは、胡蝶蘭が国花に指定されているほどメジャーな花といえるでしょう。
胡蝶蘭は英語圏のお祝いにも安心して贈れる
胡蝶蘭は世界でも流通量が多く知名度も高いため、お祝い事に好まれること間違いなしです。
世界各地で微妙に呼び名が違う胡蝶蘭ですが、華麗で優美なお花の人気は万国共通といえるでしょう。ただ、胡蝶蘭を育てやすい地域では、日本の感覚よりも身近でカジュアルな存在である場合もあります。
胡蝶蘭が比較的安価で扱われる国と、日本と同様に高価な花として扱われる国を調べてみました。
- 胡蝶蘭が安価で扱われる国
- 胡蝶蘭が高価で扱われる国
順番に解説していきます。
1. 胡蝶蘭が安価で扱われる国
胡蝶蘭の生産国である東南アジアなど、安価で手に入る国は次のとおりです。
- 東南アジア諸国
- オランダ
- オーストラリア
胡蝶蘭は熱帯地域が発祥の地であることから、日本よりも平均気温が高い国の生産量が多いのが特徴です。
お花の国であるオランダをはじめ、オーストラリアには原種の胡蝶蘭があり身近な花であるため安く入手できるでしょう。
黒柴さん
2. 胡蝶蘭が高価で扱われる国
胡蝶蘭の価値が高く、高価に売っている国は次のとおりです。
- ヨーロッパ諸国
- アメリカ
- 中国
- 日本
日本も同様ですが、他の生花に比べて輸入の関係で希少性が高く、これらの国では胡蝶蘭の値段が高い印象があります。
胡蝶蘭ギフトを外国の方に喜んでもらえる2つの選び方
胡蝶蘭ギフトを、外国の方に喜んでもらえる2つの選び方は以下のとおりです。
- 白よりもカラーを選ぶ
- 怖い花言葉のお花とは組み合わせない
順番に解説していきます。
1. 白よりもカラーを選ぶ
外国の方であれば、白の胡蝶蘭よりカラーのものを選ぶのがおすすめです。
外国の方が胡蝶蘭を好きな理由に、カラフルな色合いが挙げられます。
胡蝶蘭の花色は「白・ピンク・赤・黄・オレンジ・青・紫」など実にさまざま。日本では純白なイメージをもつ人が多いですが、海外ではゴージャスなカラーが主流です。日本でも取り扱いがあるピンクの胡蝶蘭や、青い胡蝶蘭などは喜んでもらえるかもしれません。
また、海外では胡蝶蘭のフラワーアレンジメントや、バスケット型やドーム型のアレンジが愛されています。
黒柴さん
2. 怖い花言葉のお花とは組み合わせない
胡蝶蘭をブーケなどで渡す際は、怖い意味の花言葉を持つお花と組み合わせるのは、念のため避けた方が無難です。
胡蝶蘭には西洋特有の怖い花言葉がつけられていないので、どんな人にも安心して贈れるというメリットがあります。
ただし、胡蝶蘭をいろいろなお花と組み合わせるブーケで渡す場合は注意が必要です。特に黄色い花には不吉な花言葉が多いとされています。
怖い花言葉をもつ、黄色い花の例は以下のとおりです。
- バラ:嫉妬
- ユリ:偽り
- チューリップ:希望のない恋
- カーネーション:軽蔑
花言葉の意味を気にするかどうかは人それぞれですが、面識が無かったり親密な関係ではなかったりする場合は、誤解を招かないように配慮しましょう。
胡蝶蘭の英語名を覚えて外国の方に贈ろう!
胡蝶蘭はギリシャ語の学術名でいうと「Phalaenopsis(ファレノプシス)」と呼ばれています。また、別名「Aphrodite(アフロディーテ)」とも呼ばれており、ギリシャ神話の女神のことを指します。
胡蝶蘭は多くの海外の人から愛され、「愛・高級・美・上品」などといった花言葉も存在するほどです。外国の方に胡蝶蘭を贈る際は、白の単色よりゴージャスな色彩の花が喜ばれるでしょう。
蝶の形になぞらえた日本の「コチョウラン」も、海外の人に教えてあげてくださいね。