母の日の贈り物として人気のカーネーションですが、貰った後にすぐに枯れてしまうと悩んでいませんか?
実は、カーネーションが枯れてしまう理由が大きく5つあります。この記事では、カーネーションが枯れる原因と、復活させる方法について紹介します。
カーネーションが枯れる原因だけでなく、枯れないための手入れの仕方も紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください!
- カーネーションが枯れてしまう理由を知りたい方
- 元気がないカーネーションを復活させたい方
- カーネーションについて調べている方
目次
カーネーションが枯れるまでの日数は7〜10日程度
カーネーションが枯れるまでの日数は、平均で7〜10日程度と言われています。
カーネーションは高温多湿が苦手なので、ジメジメと暑い夏は花持ちが良くありません。夏場の管理は特に注意が必要です。
またカーネーションは多年草のため、適切にお手入れをしていれば、一度枯れても翌年、再来年と何度でも綺麗な花を咲かせてくれます。
カーネーションが枯れてしまい悩む人は多い
贈り物としてもらうことの多いカーネーション。なるべく長持ちさせたくても、カーネーションがすぐに枯れてしまうと悩む人は多いようです。
日比谷花壇が運営している「育てよう!みどりの広場」を見てみると、高温多湿や病害虫、根腐れなど様々な理由でカーネーションが枯れてしまうと悩んでいる方の投稿が見られます。
そのため「育てるのが難しい」という印象を持たれやすいカーネーションですが、枯れる理由や正しい育て方を知っていれば、栽培が特別難しい花ではありません。
毎年貰っても枯れてしまうと悩んでいた人は、この記事の内容を参考に、ぜひ次からは自信を持って育ててみてください。
カーネーションが枯れる5つの原因
カーネーションが枯れてしまうことを防ぐには、枯れる原因を知っておく必要があります。
カーネーションが枯れる原因について代表的なものを5つ紹介しますので、当てはまっていないか確認してみてください。
- 水のやりすぎ
- 日当たりが悪い
- 風通しが悪い
- 贈られたまま飾っている
- 蕾を取っていない
カーネーションが枯れる原因1:水のやりすぎ
カーネーションが枯れる原因で一番多いのが水のやりすぎです。
カーネーションはもともと乾燥した地域に生息している花のため、一般的な花と同じように水をやる必要はありません。
水をやりすぎてしまうと根腐れを起こし、カーネーションは枯れてしまいます。次のような特徴がみられる場合は水のやりすぎだと判断してください。
- 水やりから土が乾燥するまでが遅い
- 土にカビが生える
- 土から異臭がする
- 根が黒色に変色する
- 茎が水で柔らかくなっている
>>カーネーションの茎が曲がる原因と対策!枯らさずにまっすぐ育てる方法
カーネーションが枯れる原因2: 日当たりが悪い
カーネーションを置いてある場所の日当たりが悪いと、枯れる原因になります。
カーネーションに限らず、ほとんどの植物は日当たりの悪い場所に置くと枯れやすくなります。
ただし、カーネーションが元気に成長するためには日光が必要なのですが、暑さに弱い性質を持っています。そのため、夏の暑い日は直射日光が当たる場所を避け、日陰の明るい場所に移動してあげる必要があります。
日本は四季で気温変化が激しいため、特に夏場に注意しましょう。
>>カーネーションの夏越し方法〜夏を越すために重要なこととは?〜
カーネーションが枯れる原因3: 風通しが悪い
カーネーションは湿気に弱いため、風通しが悪い場所だと枯れやすくなります。閉め切っている部屋の中など、風が通らない場所に設置することは良くありません。
また、贈り物のカーネーションは葉が密集した状態のため、そのまま植えてしまうと葉の風通しが悪くなります。
カーネーションが枯れる原因4:贈られたまま飾っている
ギフトとして贈るカーネーションは、オシャレな花瓶に植えられていることがあります。
しかし、そういった花瓶はサイズが小さいことが多く、カーネーションが根詰まりを起こしやすくなります。
根詰まりを起こすと根が呼吸できない状態になってしまい、カーネーションが枯れる原因につながります。
カーネーションが枯れる原因5:蕾を取っていない
カーネーションは蕾がたくさんついていますが、全ての蕾が花になるわけではありません。
傷んだ蕾や中身のない蕾は取り除いておかないと、蕾からエチレンガスが発生してカーネーションが枯れる原因になります。
カーネーションが枯れそうなときのお手入れ方法
カーネーションが枯れそうな場合でも、お手入れのやり方によって復活してくれる可能性があります。
枯れそうになっている原因ごとに、お手入れの方法を解説します。
1. 根腐れが原因の場合
水のやりすぎによる根腐れが原因の場合、「切り戻し」と「植え替え」の二つのお手入れを行う必要があります。
切り戻しは、枯れそうな枝を切り落として元気な枝のみを残すお手入れ方法です。枯れそうな枝が残っているとそこから花全体が枯れてしまうため、残る量が少なくても思い切って切り戻しを行いましょう。
植え替えは、現在の鉢植えから別の鉢植えに移すお手入れ方法です。
カーネーションを根っこから丁寧に抜き、根から余分な土を落としましょう。土を落としたら根の体積より大きめの鉢植えを用意し、カーネーションを植えなおします。
>>カーネーションの元気がない?回復させるための3つの方法とは?
2. 日照不足が原因の場合
日照不足が原因の場合は、葉の色が薄くなってきたり、花の数が減ってきたりします。そのような症状がみられた時は、鉢植えを日光が当たる場所に置いてあげましょう。
ただし、日本の夏はカーネーションにとって暑すぎるため、気温が30℃を越すような日は日陰に置いてあげることが必要です。
黒柴さん
3. 湿気が原因の場合
湿気が原因の場合は、鉢植えを風通しの良い場所に置いてあげましょう。
ただし、エアコンなどの風が直接当たるような場所は避けてください。
また、カーネーションの葉が密集している状態だと、葉の湿気によって枯れる可能性が出てきます。不要な葉は切り取ったり、大きな鉢植えで葉がくっつかないように植えてあげたりするなどの工夫をしましょう。
4. 根詰まりが原因の場合
カーネーションに対して鉢植えが小さい場合、根詰まりが発生します。
この場合は、より大きな鉢植えを用意し、植え替えてあげましょう。植え替える際には根っこの土をしっかりと払い、根の先端を3割くらい切り取ってあげると効果的です。
5. 蕾の増えすぎが原因の場合
蕾が増えすぎて花が枯れそうな場合は、不要な蕾の剪定作業が必要です。小さすぎる蕾や中身がスカスカな蕾は切り取り、健康な状態の蕾だけを残すようにしてください。
カーネーションはたくさん蕾があるため、全てが花になると期待してしまいますが、全ての蕾がきちんと花になるわけではありません。思い切って剪定することが重要です。
黒柴さん
カーネーションが枯れないための育て方は?
カーネーションの枯れる原因と復活方法を解説しましたが、一番重要なのは枯れさせないような育て方をすることです。具体的に何をすれば良いのかを解説します。
1. 水はけの良い土を入れた鉢植えに移す
贈り物で貰ったり、買ってきたりしたカーネーションは、適切な土と鉢植えに植えないとすぐに枯れてしまいます。大きめの鉢植えと水はけの良い土を用意し、すぐに植え替えを行いましょう。
2. 適切な水やりをする
カーネーションに適切な水やりは、土が乾いてきたタイミングでたっぷり水をあげる事です。ジョウロを使用し、花や葉に水がかからないよう注意して水やりをしましょう。
カーネーションは湿気に弱いため、土以外に湿気を与えないことが重要です。
黒柴さん
3. 日当たりと風通しが良い場所に置く
鉢植えを置く場所は、日当たりと風通しが良い窓際などがおすすめです。定期的に換気をしたり、ベランダなど外に出してあげるとより効果的です。
また、雨の日など湿気が高い日には、水やりの量を調整するなど湿気対策が必要です。
4. 肥料をあげる
カーネーションに肥料をあげるのは、花が咲いているときだけです。1か月に1回のペースで土に肥料を混ぜるようにしましょう。
花が咲いていないときに肥料をあげてしまうと、逆にカーネーションの成長を妨げます。カーネーションに肥料をあげるときはタイミングが重要ですので、注意してください。
黒柴さん
5. 害虫を駆除する
カーネーションをベランダなど外で育てている場合、害虫がついてしまうことがあります。主にアブラムシやハダニですが、駆除用の殺虫剤が効果的です。
殺虫剤はホームセンターで簡単に入手することができます。
カーネーションを枯れさせずに、長持ちさせる方法はこちらの記事でより細かく解説しているので、合わせてチェックしてみてください!
>>カーネーションの寿命はどのくらい?切り花と鉢植えでそれぞれ長持ちさせる方法も紹介
カーネーションは適切な管理が大切
カーネーションは枯れやすい花だと思われていますが、適切な管理をすることでいつまでも綺麗な花を咲かせてくれます。
特に水やりの方法が間違っている方が多いため、他の植物と同じような水量を与えて枯れせてしまわないように注意してください。
なるべく長い間カーネーションの花を楽しむためにも、枯れる原因をきちんと把握し、枯らさないような育て方をするように心がけましょう。