「シャコバサボテンが茶色く木質化してしまったのはなぜ?」
「シャコバサボテンが木質化したのは病気?」
シャコバサボテンはピンク色のお花がたくさん咲くととても華やかで、お部屋の中をパッと明るくしてくれます。
ところがある日気づいたら、緑色の幹の根元が茶色く硬く木質化してしまっていた。ショックですし、もしや病気にかかってしまったのではないかと心配になりますよね。
そこで、この記事ではシャコバサボテンが木質化してしまったときの対処法や、木質化させないための予防法をご紹介します。
きちんと手入れしてあげれば、木質化してしまったシャコバサボテンも、また綺麗なお花を咲かせることができますよ。最後までぜひ読んで参考にしてくださいね。
- シャコバサボテンが木質化したときの対処法を知りたい方
- 木質化してしまったシャコバサボテンの花を咲かせたい方
- シャコバサボテンに関する情報を集めている方
目次
シャコバサボテンが木質化するのはなぜ?
シャコバサボテンの根元が木のように硬く茶色くなってしまうことを木質化といいます。木質化する原因は病気ではありませんが、一度木質化してしまうと元のように緑色の幹に戻ることはありません。
大切に育てていたはずなのに、なぜ木質化してしまうのでしょうか。シャコバサボテンが木質化する理由は大きく分けて2つあります。
- 老化によるもの
- ストレスによるもの
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
シャコバサボテンが木質化する原因1:老化
シャコバサボテンは、きちんと管理して育てると30年以上も長く生きる植物です。同時に、歳をとって老化すると、幹の根元から木質化しやすくなってしまいます。
とくに、今まで元気だった株が急に木質化してしまったときは、老化を疑ってよいでしょう。
シャコバサボテンが木質化する原因2:ストレス
まだ新しい株なのに木質化してしまったときは、ストレスが原因だと考えられます。サボテンは、日当たりの良い乾燥した環境が大好き。
外に置いたままにしてしまうと、雨や風が当たったり寒かったりしてサボテンにとっては過酷な環境になってしまいます。
そのような環境はシャコバサボテンにとってストレスとなり、自分の身を守るために木質化してしまいます。
>>シャコバサボテンがぐったりする3つの原因!対処法や枯らさない育て方
シャコバサボテンの木質化についてはこんな悩みも
シャコバサボテンの木質化については、Yahoo知恵袋に以下のような悩みも投稿されていました。
シャコバサボテンの木質化したところを取って、新しく株を更新したほうが良いと聞いたんですがどうしてですか?木質化しても、それが本来の姿だと思うので取らなくても別に問題は無いとおもうのですが。
Yahoo知恵袋
たしかにそのままにしておいても問題はありません。しかし、古くなった株は新しい株に比べて根の吸水がよくないので根腐れしやすかったり、夏の暑さに弱くなったりします。
また、あまり背が高くなると見栄えもよくありません。なるべく1~3年おきに株を更新してあげましょう。
木質化したシャコバサボテンの花を咲かせる方法は?
木質化してしまったシャコバサボテンに再び花を咲かせるには、主に3つの方法が効果的です。
- いまより大きな鉢に植え替える
- 葉や芽を摘んで新芽を出しやすくする
- 株を分けて挿し木する
1. いまより大きな鉢に植え替える
2年以上同じ鉢に植えている場合は、鉢のなかで根が絡まったり根詰まりしたりしている可能性があります。そのような場合は、いまより大きい鉢に植え替えてあげることが必要です。
植え替える際は長く伸びた根を切り、腐っている部分があれば取り除くか、腐った根がついた株ごと捨てましょう。
2. 葉や芽を摘んで新芽を出しやすくする
シャコバサボテンは、葉を摘み取ったところから新しい芽が出てきますので、若返らせるためには葉や芽を摘み取る「摘葉」や「摘芽」が効果的です。
葉の先端から2~3節の部分を手でひねるように摘み取りましょう。春頃に摘むと、摘み取った場所から新しい葉が生えてきます。
黒柴さん
3. 株を分けて挿し木する
残念ながら、木質化してしまったところからは新しい葉は生えてきません。木質化してしまったところがたくさんあるなら、摘んだ茎節を挿し木して新しく株を増やしてみるのもよいでしょう。
茎節を摘み取ったら風通しの良い日陰で2〜3週間乾燥させます。しばらくすると根が出てくるので新しい鉢に培養土を入れ、同心円を描くように挿していきます。挿し木する場合は、4〜7月に行ってください。
>>シャコバサボテンを挿し芽するには?方法や失敗しないポイントを解説
木質化したシャコバサボテンの植え替え方
根詰まりして木質化してしまったシャコバサボテンは、新しい鉢に植え替えましょう。植え替えの手順を説明します。
1. 植え替えは4月から5月に行う
シャコバサボテンを植え替えるときは、暖かくなってくる4月から5月にかけて行います。できれば1〜3年に一度のペースで大きめの鉢へと植え替えて、成長しやすくしてあげるのが理想的です。
2. 鉢は一回りか二回り大きいものを選ぶ
シャコバサボテンを植え替えるときの鉢は、いま植えている鉢より一回りから二回りほど大きいサイズを選びましょう。
根詰まりしているときは、絡まった根をやさしくほぐしてあげてから新しい鉢に植え替えるのがポイント。
また、木質化してしまった部分を見えないようにしたいからといって、深く植えるのはNGです。さらに悪化してしまうことがあるので避けましょう。
黒柴さん
3. シャコバサボテンに適した培養土に植える
シャコバサボテンに適した土を使いましょう。石灰や肥料などを混ぜた多肉植物用の培養土は園芸店でも売っていますが、自分で配合して作ることもできます。
土づくりをするときに気をつけるのは、水はけのよい土にすることです。配合例をいくつか紹介しますので参考にしてください。
- 赤玉土(小粒)4:鹿沼土2:軽石2:腐葉土2+緩効性肥料
- 赤玉土(小粒)
- 観葉植物用の培養土6:軽石2:バーミキュライト2
シャコバサボテンを木質化させず育てるには?
シャコバサボテンを木質化させないための育て方を覚えておきましょう。
1. 温度や日当たりに気をつける
シャコバサボテンを育てるときの適温は15〜20℃です。5℃以下になると花芽が落ちてしまうので、冬は暖房が効いた室内に置くとよいでしょう。
明るい場所を好みますが、直射日光は避けてください。カーテン越しの日当たりの良い室内や、半日陰の屋外に置くのがおすすめです。
2. 定期的に植え替えて根詰まりを防ぐ
根詰まりを防ぐために、定期的に植え替えましょう。毎年植え替えてあげるのが理想的ですが、難しいときは1~3年に一度大きめの鉢へと植え替えてください。
黒柴さん
3. 株を若返らせるよう切り戻しや摘葉をする
シャコバサボテンを木質化させないよう、切り戻しや摘葉を行って株を若返らせるのも効果的です。春先に、伸びた茎節を2〜3節ほどひねり取って、新芽が出るのを促します。
シャコバサボテンが木質化したら生育環境をチェックしよう
シャコバサボテンの木質化は、老化と生育環境の悪化によるストレスが原因です。一度木質化してしまった部分を元に戻すことはできませんが、適切に対処して育ちやすい環境に整えてあげれば、それ以上木質化してしまうのを防ぐことはできます。
また、植え替えをしたり株を増やしたりすればまたきれいな花を楽しめるので、常に葉の色や土の状態などをチェックしながら、少しでも様子が変だなと思ったときはすぐに対処してあげましょう。