「育てているサンパラソルの花が全然咲かない…」
「サンパラソルの花が咲かないのは育て方が悪いのかな…」
サンパラソルの花を楽しみにしているのに、ぜんぜん花が咲かない。つぼみはできるのに、咲かないでポロポロ落ちてしまう。
頑張って育てているサンパラソルが、花を咲かせてくれないなんて悲しいですよね。でも、サンパラソルの花が咲かないのには、何か理由があるからです。
この記事では、サンパラソルの花が咲かない理由と、咲かせるための対処法を解説します。花が咲かない、と悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
- サンパラソルの花が咲かなくて困っている方
- サンパラソルの育て方を知りたい方
- サンパラソルについて知りたい方
目次
サンパラソルが咲かない2つの理由
サンパラソルの花が咲かない理由として、主に2つのことが考えられます。
- 日照時間が足りない
- 肥料が足りない
それではそれぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1. 日照時間が足りない
サンパラソルの花が咲かない理由のひとつとしてまず考えられるのは、日照時間不足です。サンパラソルはもともと、南米などの亜熱帯性地域を原産地としているので、日当たりの良い場所が大好き。少なくとも1日のうち半日以上日が当たっていることが大切です。
日照時間が短いと花が咲きにくいだけでなく、葉が黄色くなるなど全体的に生育不良となるので注意しましょう。
また、日当たりの良い場所に置いているのにあまり花を咲かせないときは、つるが伸びすぎていて日の光が遮られている可能性もあります。
黒柴さん
2. 肥料が足りない
サンパラソルの花が咲かない理由として次に考えられるのが、肥料不足です。通常、植物は水と光と空気で光合成しながら自分で栄養分を作ります。
しかし、家庭で栽培している植物の花を咲かせたり健康に育てたりするには、肥料を与えて栄養分を足してあげることが必要です。
サンパラソルの苗を植えつけたときの土に含まれていた養分は、日にちが経つにつれて効き目がなくなってくるので、そのままでは栄養が足りなくなってしまいます。
サンパラソルを咲かせる2つのポイント
サンパラソルの花が咲かない原因は、日照時間と肥料の不足であることがお分かりいただけたかと思います。
では、この2つの原因を解決するにはどうすればよいでしょうか。花を咲かせるためには、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
- 日当たりのよい場所に置く
- 追肥する
それぞれのポイントについて詳しく説明していきます。
1. 日当たりのよい場所に置く
サンパラソルは、半日以上日が当たる場所に置いて育てましょう。できれば屋外の、直射日光が当たる場所が最適です。ただし、夏の西日に当たると花が萎れてしまうので注意してください。
真夏は午前中だけ日を当てて、午後は日陰になるような場所へ移動させるのがおすすめです。
鉢植えの場合は移動できるので問題ありませんが、地植えするときは日当たりを考えて場所を選ぶようにしてください。
11月頃になったら、鉢植えや地植えに関わらず室内へと移動させ、窓際の日当たりのよい場所で育てます。
>>サンパラソルは冬越ししない?上手に冬越しさせるコツを解説
2. 追肥する
サンパラソルの苗を植え付けて1ヵ月ほど経ったころから、定期的に追肥して栄養を補ってあげることが必要です。
追肥には、固形タイプの肥料を土に置く「置き肥」が一般的。水をあげるたびに少しずつ栄養分が溶け出すので、肥料効果が長持ちします。
追肥する目安は1ヵ月に1度。1ヵ月経っても土の上に肥料の塊は残っていますが、効果はなくなっているので交換しましょう。
固形肥料だけでなく、液肥を使うのも花を咲かせるのに効果的です。液肥を使うときは植え付けしてから2~3週間後から始めるとよいでしょう。
黒柴さん
サンパラソルの花が落ちるのは過湿が原因
黒柴さん
そんなときは、花が咲かない場合と同じように日当たりが悪いか、または過度な水やりによる過湿が原因かもしれません。
サンパラソルは乾燥を好むので、水を与えすぎると根が傷んで根腐れを起こしてしまいます。水やりのタイミングや方法を見直しましょう。
また、過湿意外に真夏の西日にも要注意です。西日に当たると花だけでなく株が全体的にグッタリしてしまうので、西日の当たらない場所に移動させるか、夕方以降に打ち水をして温度を下げてあげる工夫をしてみてください。
サンパラソルの花を咲かせる育て方のポイント4つ
サンパラソルの花を上手に咲かせるための、4つのポイントをご紹介します。
- 水はけのよい土に植え付ける/li>
- 支柱を用意する
- 乾かし気味に育てる
- 花が咲き終わったら摘み取る
各ポイントについて詳しく見ていきましょう。
1. 水はけのよい土に植え付ける
サンパラソルを植え付けるときは、草花用の培養土を使いましょう。ピートモス等をベースにしたph5.5~6.0の弱酸性の土が適していますが、どれを選んで良いか分からないときは市販の培養土を使うと簡単です。
昨年まで使用していた土や、庭・畑の土をそのまま使わず、必ず新しい土を使ってください。元肥が含まれていない土を使うときは、緩効性肥料などを混ぜましょう。
成長が早く根も張るので、なるべく深い鉢に植えてあげるのがポイントです。
2. 支柱を用意する
つるがよく伸びるタイプのサンパラソルを育てるときは、つるを巻きつけるための支柱を用意しておきましょう。
支柱は、3本の柱を輪で留めた「あんどん」と呼ばれるタイプが一般的。つるは支柱に絡まりながら上の方に伸びていきますが、下方向や左右にも誘引すると花がよくついて仕上がりもきれいです。
ほかにも格子状になった「トレリス」や、アーチ形の「オベリスク」などいろいろな種類の支柱があるので、庭の雰囲気に合わせて選ぶのも楽しいですね。
黒柴さん
3. 乾かし気味に育てる
サンパラソルは乾燥した環境を好むので、乾かし気味に育てましょう。水やりは、土が乾いたタイミングで行うのがポイントです。
土が乾燥したら、鉢の底から流れ出すぐらいたっぷり水を与えましょう。夏場の水やりは朝か夕方の涼しい時間に行います。
常に土が湿っていると根が傷み、蕾も開かず落ちてしまうこともあります。土がしっかり乾いているのを確認してから水を与えるよう、メリハリをつけることが大切です。
4. 花が咲き終わったら摘み取る
花が咲き終わったら、しぼんだ花がらをマメに摘み取っておきましょう。花が終わって実をつけると、栄養分をそちらに取られて花付きが悪くなったり、株自体の寿命が短くなったりすることもあります。
新しい花をたくさん咲かせるためには、実を付ける前に花がらを摘み取っておくことがポイントです。花を摘むときは、ガクが残らないよう花茎から切り取りましょう。
また、サンパラソルの切り口からは毒性の白い液が出てくるので、手入れのあとは必ず水で手をよく洗い流してください。
サンパラソルの毒性については、こちらの記事を参考にしてください。
トロピカルな花が咲くサンパラソルで夏のガーデニングを楽しもう
サンパラソルの花があまり咲かないときは、たくさん日光に当ててあげたり、肥料を足したりしてみましょう。
水を与えすぎず、日当たりのよい場所で育ててあげれば、きれいな花をたくさん咲かせてくれるはず。
夏の日差しにもよく映えるトロピカルカラーのサンパラソルの花で、ガーデニングを心ゆくまで楽しんでくださいね。