鉢植えで育てるのには少しコツがいるといわれるカーネーション。一生懸命お手入れをしているのに、「なんだか最近元気がないように見える…」と感じることがあるようです。
「どうして元気がなくなったのだろう?」「また元気に戻るのだろうか?」と不安に思う方も多くいらっしゃいます。
時間をかけて育てているカーネーション、せっかくなら綺麗なお花をできるだけ長く楽しみたいですよね。
今回は、カーネーションの元気がなくなる主な原因と、元気がないカーネーションを回復させる方法についてご紹介します。
- カーネーションの元気がなくなってしまい心配な方
- 元気がないカーネーションを回復させる方法を知りたい方
- カーネーションについて調べている方
目次
カーネーションに元気がない!回復させることは可能?
元気がなくなってしまったカーネーションは、適切なお手入れで回復させることができます。
水も十分に与えており、特に変なことはしていないはずなのに、カーネーションがぐったりとしている姿を見ると不安になってしまいます。
元気がない様子を見ると少し心配になってしまいますが、まずはその原因を確認し、正しいお手入れ方法を試してみてください。
元気がない状態のカーネーション
はじめに、元気がないカーネーションとはどのような状態か、確認すべきポイントを解説します。
1. 花やつぼみが変色している
花やつぼみが変色し、花自体がぐったりとした様子はありませんか?花やつぼみの色が薄かったりくすんでいる場合は、日照不足で十分な栄養が行き渡っていないことが多いです。
また、摘んでみると中身がスカスカなつぼみや、茶色く変色したつぼみばかり…ということもよくあるようです。成長しないつぼみをそのままにしておくと、栄養がまんべんなく行き渡りにくくなります。
このようなつぼみから花が咲くことはあまり望めないため、見つけたら早めに摘み取るようにしましょう。
2. 葉が少ない
元気なときは葉も茎も青々としていたのに、いつの間にか細く頼りない葉や茎になってしまっていませんか?その場合も、カーネーション全体に栄養が行き渡っていない可能性があります。
カーネーションの葉は、継続して花を咲かせるために重要な働きをしています。葉に元気がないと花へも栄養が送られなくなるため、極端に葉が少ない、変色しているなどの場合は注意が必要です。
黒柴さん
3. 根が変色している
鉢を逆さにし、そっとカーネーションを取り出してみて根の色を確認します。
白っぽい色の根が全体にまんべんなくはっていれば問題ないのですが、根の色が黒や茶色っぽく変色している場合は、根腐れを起こしている可能性が高いです。
根腐れが原因で栄養がカーネーション全体に行き渡らず、元気がなくなっている原因になっていることがあります。
カーネーションに元気がない3つの原因
次に、カーネーションの元気がなくなる原因にはどのようなものがあるのか、3つの原因をご紹介します。
1. 置き場所が悪い
カーネーションの元気がなくなる原因として、日照不足や高温多湿が考えられます。
カーネーションは日光を好む植物。鉢植えのカーネーションは日当たりの良い場所に置くことがとても大事で、日光が不足すると弱ってしまい元気がなくなります。
また、風通しの悪い場所に長時間置いておくと、ジメジメとした湿気により元気がなくなることもあります。
日当たりや風通しの悪い場所に置いていないか、今一度確認をしてみてください。
2. 鉢のサイズが合っていない
鉢の中で根がびっしりと詰まっていたりすることも、元気がなくなる原因の1つです。購入したままや頂いたままの状態で育てていると、そのようになっているケースが多いようです。
栄養が十分に行き渡らず根が育つことができない状態では、どうしてもカーネーションの元気がなくなってしまいます。
黒柴さん
3. 水の与えすぎ
水の与えすぎは、鉢の中で根腐れを引き起こす原因となります。根腐れは花の寿命を早めてしまうため、カーネーションを育てる上でも注意が必要です。
また、水を与えたときの水はけの悪さが原因となっている場合もあります。鉢の形状や置き場所などもチェックしてみてください。
元気がないカーネーションを回復させる3つの方法
元気がないカーネーションも、状況に合わせた適切なお手入れを行うことで回復できます。ここでは、元気がないカーネーションを回復させるための3つの方法をご紹介していきます。
1. 置き場所を変えてみる
まず第一に、日当たりが良い場所にカーネーションを置いているかどうかを確認してみてください。
カーネーションは日光を好む植物。光合成ができないと、エネルギーが花や茎、葉などに行き渡らず、元気がなくなってしまいます。
もし日照が不足している場合は、たっぷりと日が当たる場所で日光浴をさせてあげましょう。
ただし、カーネーションは夏の暑さに弱いため、真夏の時期の直射日光は避けてあげてください。
>>カーネーションの夏越し方法〜夏を越すために重要なこととは?〜
2. 水や肥料の与え方を調整する
次に、水を与えすぎていないかを確認してみてください。
水はたっぷりあげたほうがいいと思いこみどんどん水をあげてしまうと、根腐れをおこす原因となります。
水やりは、土の表面を触ってみて「乾いているな」と感じた時にだけ行うようにしてみてください。乾燥気味に育てることが大事で、何度もこまめに水を与えるのではなく、土が乾いた時にのみたっぷりと与えるようにすることがポイントです。
水を与える時は花や葉に水が当たらないよう、なるべく根元にかけるようにしてくださいね。
黒柴さん
また、真夏や真冬以外の成長期には、定期的に肥料を与えるようにすると花つきもよくなり、元気な状態を保つことができます。
逆に肥料の必要ない休眠期に肥料を与えてしまうと、与えすぎとなってしまうこともあるため注意が必要です。
>>カーネーションの冬越し方法〜手入れをして冬の寒さを乗り越えよう〜
3. 花がら摘みや植え替えを行う
元気な花や葉に栄養が行き渡るよう、咲き終わった花は早めに摘み取るようにしましょう。
また、鉢をひっくり返してみてもし根がぎゅうぎゅうに詰まっているようであれば、根が窮屈にならないよう、ひとまわり大きな鉢に植え替えてあげましょう。
植え替えの際は肥料の量も調節できるよう、肥料の入っていない培養土を選ぶのもいいでしょう。
また、通気性の良い素焼きの鉢は、熱や湿気を逃してくれるのでおすすめです。
適切な対処で元気のないカーネーションを回復させよう
元気がないカーネーションは、原因を理解し適切なお手入れを行うことで回復させることができます。
「枯れてしまったのかな…もう終わりかな」と諦めてしまう前に、まずは状態を確認し、置き場所を変えてみる、水や肥料の与え方を見直すなどの方法を試してみてください。
元気に咲いているカーネーションを眺めると、私たちも元気をもらえます。「少し元気がないかも?」と感じるときは早めに対処し、綺麗なお花を長く楽しんでくださいね。