自宅で育てているカーネーションのつぼみが咲かないと悩んでいませんか?
母の日の贈り物で受け取る事も多いカーネーションですが、上手に花を咲かせることは難しいと感じる方は多いようです。
実は、育てている環境を見直すことで、カーネーションがつぼみから花を咲かせてくれるようになる可能性があります。
この記事では、カーネーションのつぼみが咲かない理由と対処法について紹介します。
- カーネーションのつぼみが咲かない理由を知りたい方
- カーネーションのつぼみが咲かない時の対処法を知りたい方
- カーネーションについて調べている方
目次
カーネーションのつぼみが咲かない3つの理由
カーネーションのつぼみが咲かない場合、育てている環境や管理方法が悪い場合が多いです。咲かない原因となるもののうち代表的なものを3つ紹介しますので、該当するかどうかを確認してみてください。
1. 置いている場所が悪い
カーネーションは日光を好み、湿度を嫌うお花です。置いている場所が日差しの当たらない場所や風通しの悪い場所だった場合、株が傷んでつぼみが咲かない可能性が高くなります。
また、屋外で育てている場合は、日光については申し分ありませんが、雨や風の影響を受けやすくなるリスクがあります。
カーネーションにストレスがかかるほどつぼみが咲かない原因になりやすいため、置き場所には気をつけましょう。
2. 余分なつぼみを取っていない
カーネーションはたくさんのつぼみをつけますが、全てのつぼみが花を咲かせてくれるわけではありません。中身がスカスカだったり、小さすぎるつぼみは取り除かないと、健康なつぼみに行く栄養が分散されてしまいます。
また、スカスカのつぼみからはエチレンガスが出ることがあり、他の葉やつぼみの老化を早めてしまうことがあります。
そのため、カーネーションを自宅に置く際は、必ず余分なつぼみは取っておく必要があります。
黒柴さん
3. 根詰まりしている
カーネーションが根詰まりを起こしていると、水を吸い上げることができずにつぼみが咲かない原因に繋がります。
カーネーションは鉢植えで育てる場合、根が成長することを見越して大きめの鉢植えに植える必要があります。
特にプレゼントとしてカーネーションを貰った場合、株のサイズに対して明らかに鉢植えが小さい場合があります。
まずは大きめの鉢植えをホームセンターなどで購入し、植え替えを行ってみてくださいね。
>>カーネーションは植えっぱなしのままでも毎年咲くって本当?
カーネーションのつぼみが咲かないのは虫が原因?
屋外でカーネーションを育てている場合、つぼみが咲かないのは虫が食べてしまっていることが原因かもしれません。
カーネーションのつぼみを食べるのは「クロウリハムシ」と呼ばれる虫で、黄色い頭と黒い身体という特徴があります。
対処法としては家庭園芸用の殺虫剤の散布が一番効果的です。殺虫剤は近くのホームセンターやネットショッピングで簡単に入手できるため、虫が原因だと疑われる場合は試してみることをおすすめします。
>>カーネーションうどんこ病とは?発症時期や原因・治療法をご紹介
カーネーションのつぼみが咲かないときの3つの対処法
カーネーションのつぼみが咲かないときの原因について紹介しましたが、対処法はそれぞれ異なります。
ここからは、カーネーションが咲く可能性を高めるための対処法について、代表的なものを3つ紹介します。
1. 植え替えをする
根詰まりや土の栄養が足りないことが疑われる場合、他の鉢植えへの植え替えを行います。
植え替えをする際はカーネーションを根本から綺麗に引き抜き、しっかりと土を払いましょう。指で根をしごくように土を取ると、余分な土を綺麗に落とすことができます。
土を払ったら悪くなった根を除去するために3割程度カットし、新しい鉢植えへの植え替えを行っていきます。鉢植えには新しい土を使って、株がふらつかないように根を埋めましょう。
2. 切り戻しをする
カーネーションの節から上を切り取ることを切り戻しと言います。
カーネーションは茎を切り取るとその下の節から新たな芽がでる性質があるため、長すぎたりスカスカのつぼみがついている茎は切り戻しをする事で健康なつぼみができる可能性があります。
切り戻しは普通のハサミでも行えますが、切り口が汚いとばい菌が入って茎が病気になる可能性があります。切れ味の良いハサミに消毒液をつけて行うか、剪定ハサミを使用することをおすすめします。
カーネーション以外の花も育てている場合は、剪定ばさみを1つ持っておくと便利ですよ。
黒柴さん
3. 置き場所を変える
置き場所の条件が悪くてつぼみが咲かない時は、置き場所を変えるだけでつぼみが咲く可能性があります。
現在カーネーションが置かれている場所は、直射日光が当たる風通しの良い場所かもう一度考えてみてください。
条件を満たしていても、エアコンやストーブの風が直接当たるような場所は好ましくありません。室内に飾っている場合、温湿度計があると最適な環境かどうかがすぐにわかるようになりますよ。
切り花のカーネーションのつぼみは咲きづらい?
切り花のカーネーションは、鉢植えに比べて咲きづらいと言われています。その理由として、切り花は根がないため、吸い上げられる水と栄養が少ないためです。
鉢植えのカーネーションは根から十分な水を吸収でき、根自体もどんどん成長していきますが、切り花だと飾った時以上の成長は見込めません。
そのため、健康なつぼみが既に付いている状態で、適切な環境で育てない限りは咲きづらいと考えられます。
切り花のカーネーションのつぼみを咲かせる3つの方法
咲きづらいと言われている切り花のカーネーションですが、咲かせる可能性を高める方法は存在します。代表的なものを3つ紹介します。
1. 茎を短くする
切り花は吸収できる水の量に限りがあるため、長い茎を育てるのには向いていません。切り花のカーネーションのつぼみを咲かせるには、なるべく茎を短くすることをおすすめします。
茎が短くなることで行き渡らせる水の量も少なく済み、つぼみが咲く可能性が高くなります。茎を短くする際は水の中で茎を切断する「水切り」が有効で、より水の吸収効率を上げる効果が期待できます。
2. 余分な葉を取る
切り花でも鉢植えと同様に余分な葉は取っておく必要があります。特に切り花では吸い上げる水の量が少ないため、余分な葉に水を回している余裕はありません。
葉の健康状態を保つのに精一杯で、カーネーションのつぼみが咲かないケースは多くあるため注意が必要です。
切り花として飾る際は余分な葉やつぼみはなるべく取ってしまい、咲かせたいつぼみだけを残して飾るような工夫を行いましょう。
黒柴さん
3. 栄養剤を入れる
切り花のカーネーションがつぼみを咲かせるには、通常よりもたくさんの栄養が必要になります。
しかし、切り花だと確保できる栄養の量が少ないため、水の中に栄養剤を入れることが有効です。栄養剤を入れることでつぼみが咲く可能性は確実に高まります。
栄養剤はホームセンターで切り花専用のものが販売されているため、簡単に購入することができますよ。
カーネーションのつぼみが咲かない原因を取り除こう
カーネーションのつぼみが咲かない場合、適切に原因を取り除いてあげる必要があります。
現在カーネーションを自宅に置いている方は、この記事を参考にして適切な環境かを確認してみてください。
また、鉢植えの場合は対処法を行うことで花を咲かせる可能性が高いですが、切り花の場合は早急に対処しないと花が咲く期間が終わってしまう場合があります。
切り花特有の対処法があることを知った上で、つぼみを咲かせることに挑戦してみてください。