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レカンフラワーで花束やブーケをそのまま保存! 作り方から体験レッスンまで徹底解説

レカンフラワー

レカンフラワーと聞いて、どんな花を想像しますか?

「新しい花の種類?」

「特別な材料で作られた花?」

名前を聞いたことはなくても、どこかで目にしたことがある人もいるかもしれません。

今回は、レカンフラワーとはどんな花か、どのように作るのかなど詳しくご紹介します。

プリザーブドフラワーやドライフラワーとの違いを知りたい方レカンフラワーを手作りしてみたい方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

この記事がオススメな方
  1. レカンフラワーについて知りたい方
  2. レカンフラワーを手作りしたい方
  3. レカンフラワーのレッスンを受けてみたい方

レカンフラワーってどんな花?

疑問3

レカンフラワーは日本で生まれた新しいアートフラワーです。「レカン」とはフランス語で「宝石箱」という意味があります。

ここではまず、「花の宝石箱」といわれるレカンフラワーとは何か、プリザーブドフラワーやドライフラワー、押し花とどこが違うのかを説明します。

  1. レカンフラワーは自然な花色を残したフラワーアート
  2. レカンフラワーとプリザーブドフラワーの違いは?
  3. レカンフラワーとドライフラワーの違いは?
  4. レカンフラワーと押し花の違いは?

1. レカンフラワーは自然な花色を残したフラワーアート

レカンフラワーとは、押し花作家やボタニックアーティストとして活躍している杉野宣雄氏が開発したフラワーアートです。

花が変色するのを防ぐだけでなく、立体的な形のまま乾燥させるので、自然に咲いた状態で長期間保存できます。ボックスフレームやガラスケースに入れてインテリアとして飾ったり、大切なブーケや花束を残しておいたり、さまざまな用途や楽しみ方があります。

これまでも、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどのように生花を加工したり乾燥したりする方法はありましたが、レカンフラワーは今までとは全く違う新しい技法で作るフラワーアート

多くの人にレカンフラワーの魅力を広め、文化や芸術としても追及していくために、「レカンフラワー協会」も設立されています。

黒柴さん

どんどん認知度が広まってきそうだね!

2. レカンフラワーとプリザーブドフラワーの違いは?

プリザーブドフラワーもレカンフラワーと同じように、長期間保存できる花です。

大きな違いは作り方。レカンフラワーがナチュラルな色のまま保存できるのに対し、プリザーブドフラワーは花を特殊な溶液に浸し、人工的に着色して作ります。

見た目はまるで生花のようで花びらなども柔らかいままですが、生花にはないさまざまな色で自由に表現できるのが魅力です。

また、茎から吸い上げて着色させるため、花びら以外の部分もすべて同じ色に染まります。

3. レカンフラワーとドライフラワーの違いは?

レカンフラワーもドライフラワーも、花を乾燥させるという点では同じですが、乾燥方法に違いがあります。

一般的なドライフラワーの作り方は、花を麻ひもなどで縛り、風通しの良い日陰に2週間ほど吊るしておくだけ。特別な材料や手間をかけなくても簡単に作れる反面、花の色が悪くなったり変色してしまったりというデメリットもあります。

レカンフラワーは特殊な乾燥剤や技法によって乾燥させるため、色落ちせずに生花のような美しさをキープさせることができるんです。

4. レカンフラワーと押し花の違いは?

押し花とは、文字通り花や葉を押して平面状に乾燥させる方法です。

ティッシュや新聞紙で挟んだ花を、本などでプレスしたまま数日間おくだけで、綺麗な押し花が完成します。出来上がった押し花は、台紙に貼ったり栞を作ったりして楽しめます。

黒柴さん

それぞれ少しずつ違いがあるんだね!

レカンフラワーの作り方と保存

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生花を飾って楽しむのも素敵ですが、時間が経つと枯れてしまうのがさみしいですよね。

大切な人からの贈り物やプレゼントのブーケなどをそのままの形で保存したいときは、レカンフラワーの作り方を知っておくととても便利。必要な材料や乾燥方法を覚えて、レカンフラワー作りにチャレンジしてみましょう。

レカンフラワー作りでポイントとなるのは次の4つです。

  1. レカンフラワーの乾燥方法
  2. レカンフラワーの材料
  3. レカンフラワーの保存方法
  4. レカンフラワーに向いている花

それでは1つずつ詳しく説明していきましょう。

1. レカンフラワーの乾燥方法

レカンフラワーを作るために、まず花を乾燥させるための基本的な方法を知っておきましょう。レカンフラワーには主に次の4つの乾燥方法があります。

  • ネッティングドライ:植物が乾燥していくときの縮れ(葉紋)を生かして仕上げる方法。ナチュラルな美しさを表現できる。
  • アイロンドライ:アイロンを使って部分的に葉紋を乾かして調整しながら仕上げる方法。自然にできた葉紋に表情をつけられる。
  • サンドドライ:ジュエルサンド(特殊なシリカゲル)を使って乾燥させる方法。手軽に乾燥できて生花のように自然に仕上がる。
  • リキッドドライ:特殊なアルコールに浸して乾燥させる方法。サンドドライからステップアップした技法。生花のようなナチュラルでリアルな仕上がりになる。

自宅で手軽にレカンフラワーを作るなら、ジュエルサンドや市販のシリカゲルを使った「サンドドライ」がおすすめです。

花の種類によって乾燥期間は異なりますが、早いものでは3日ほどで乾燥します。サンドドライで乾燥させると生花よりやや濃い色になりますが、縮みやシワができず生花のときと変わらない仕上がりになるのが特徴です。

リキッドドライの場合は、アルコールに数時間浸したあとネッティングドライで数日間乾燥させます。

リキッドドライも生花のナチュラル感を残せますが、花によってはアルコールから取り出してネッティングドライしたときに縮みが出ることもあります。

2. レカンフラワー作りに必要な材料

レカンフラワーの材料は乾燥方法によっても異なります。主に以下の用具をそろえておくとよいでしょう。

MEMO

【乾燥剤】

ジュエルサンドまたはシリカゲル(サンドドライの場合)

リキッド液(リキッドドライの場合)

MEMO

【その他の道具】

タッパー、カッター、新聞紙、タオル、保管用容器、…など

市販のシリカゲルを使ってサンドドライすることもできますが、綺麗に仕上げたいときは専用のジュエルサンドを使うのがおすすめです。ジュエルサンドやリキッド液を使った乾燥方法は、レカンフラワー教室で体験できます。

黒柴さん

体験教室に参加すればよりイメージがわくかもね!

3. レカンフラワーの保存方法

完成したレカンフラワーを美しい状態で長持ちさせるために、保存方法にも気をつけましょう。

外気にさらさないように、ボタニックアート用の乾燥剤を入れた密封容器や、乾燥シートが入ったレカンフラワー専用の保管ボックスに入れて保存します。

湿気は、変色や型崩れを起こしたり虫が付いたりする原因になります。2週間から1ヵ月を目安にチェックして、乾燥剤が湿気を吸っていたら交換しましょう。

4. レカンフラワーに向いている花は?

生花だけでなく、葉や実も乾燥させてレカンフラワーに加工することができるんです。レカンフラワーに向いている花や実の一例をご紹介します。

まずは、綺麗なレカンフラワーにしやすい花です。

MEMO

【綺麗なレカンフラワーにできる花】

バラ・チューリップ・ラナンキュラス・ひまわり・マリーゴールド・ポピー・フリージア・アジサイ・パンジー・ガーベラなど

続いて、レカンフラワーに向いている葉や実です。

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【レカンフラワーに向いている葉や実】

アイビー・トウガラシ・麦・稲・ドラセナ・ユーカリ・レモンリーフなど

乾燥させると花びらが取れやすくなったり壊れやすくなったりする花や、そもそも乾燥できない植物もあるので、事前に知っておきましょう。

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【レカンフラワーにすると割れたり壊れたりしやすい花】

アサガオ・ヒヤシンス・彼岸花・カスミソウ・ライラック・ムスカリ・ワレモコウ・レースフラワーなど

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【乾燥できない植物】

ゼラニウムやミントなどのハーブ・多肉植物・ポトス・セダム・プルメリア・すずらん・ヒヤシンス・スグリなど

レカンフラワーのいろいろな楽しみ方

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綺麗に作れたレカンフラワーは、インテリアとして部屋に飾りたくなりますよね。湿気から守りながら、美しい花の姿を楽しむ代表的な方法を2つご紹介します。

1. レカンフラワーをガラスドームに飾る

透明感のあるガラスドームのなかに、まるで永遠に咲き続ける花のようにレカンフラワーを飾ってみましょう。

一輪挿しのようにシンプルに飾ってみたりブーケや花束を再現したりとアレンジの方法はアイデア次第。花の大きさや雰囲気に合わせて、ガラスドームのデザインに凝ってみるのもおすすめです。

2. レカンフラワーを額やボックスに入れて飾る

レカンフラワー用の額やボックスにデコレーションして飾るのも素敵です。

レカンフラワーは押し花と違って立体感があるので、フレームのなかでさまざまな表現方法を楽しめます。

バラエティに富んだ色合いでアレンジしたり、花以外の材料やパーツと組み合わせて絵画やアートのように仕上げたりと、センスを生かしたデザインでオリジナル作品を作ってみましょう。

レカンフラワーに資格は必要?どんなレッスンがある?

疑問2

レカンフラワーは誰でも気軽に楽しめるフラワーアートですが、教室やアトリエでレッスンを受けて、基礎からしっかり学ぶのもおすすめです。

レカンフラワーの教室には、認定資格を取得したり高度なスキルを身につけたりできる、さまざまなコースがあります。

  1. ブルジョンコース(初級レベル)
  2. フロレゾンコース(中級レベル)
  3. 講師養成コース(上級レベル)
  4. アトリエ独自のコース
  5. レカンフラワー体験レッスン

1. ブルジョンコース(初級レベル)

フランス語で「花のつぼみ」を意味する「ブルジョン」コースは、道具の使い方や生花の基本的な乾燥方法など、レカンフラワーの基礎から学べるコースです。

全10回のレッスンで、自分で乾燥させた花を使って作品を制作するところまで学べます。レッスン修了後の審査に受かると、ブルジョンインストラクター資格を取得できます。

黒柴さん

資格を取得できると自信になるよね!

2. フロレゾンコース(中級レベル)

ブルジョンコースを修了した人は、フロレゾンコースを受講できます。

フロレゾンコースは、初級レベルからさらにステップアップした技術を学べる中級レベルのコースです。

レッスンを修了して審査に受かると、フロレゾンインストラクター資格を取得できます。「フロレゾン」とはフランス語で「開花した花」という意味です。

3. 講師養成コース(上級レベル)

アトリエや教室のなかには、フロレゾンインストラクター資格取得後に、レカンフラワー講師を目指す人のための養成コースを設けているところもあります。

生徒への指導方法やマナーなど、技術以外のことも学べるので、自分で教室を開きたい人にとって役立つコースといえるでしょう。養成コースを受講すると、アトリエ認定の講師として活動することもできます。

4. アトリエ独自のコース

レカンフラワーをもっと上手に作りたい、コンテストに出展するための技術を学びたいという人向けの上級コースや、ギフト製品の制作を勉強できるコースがあるアトリエもあります。

レカンフラワーの技術をさらにスキルアップさせたい人や、趣味から販売へと広げていきたい人、ハンドメイド作家として活動したい人などにおすすめです。

黒柴さん

仕事として活動していく方法もあるんだね!

5. レカンフラワー体験レッスン

レカンフラワー作りに挑戦してみたい!という人は、各教室やアトリエで開催している体験レッスンに参加してみるのをおすすめします。

簡単な作品づくりを体験できるので、レカンフラワーづくりの楽しさを実感できるでしょう。

レカンフラワーは花の宝石箱ともいえる新しいフラワーアート

レカンフラワーは、自然の花色を生かして半永久的に咲かせ続けることができる新しいフラワーアートです。

従来のドライフラワーと違って立体的なまま乾燥させるため、飾り方のバリエーションも豊富で、奥行きのある美しさを表現できます。

ナチュラルな美しさに癒されるレカンフラワーの魅力をもっと知りたい人は、お近くのアトリエや教室に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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